小児矯正と成人矯正について

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子供の頃から歯並びを整えましょう~小児矯正~

当院にてすでに矯正をされている患者様、
これから当院にて矯正をしようと考えておられる患者様

当院では平成13年開業以来
小児の健全な咬合育成のために床矯正を行っておりました。
しかしながら、不正咬合の最大の要因である口呼吸の改善を図るために、来年度からは床矯正に代わり、新たにスケルトンタイプの拡大床を用いたⅠ期治療とブラケットワイヤーを用いたⅡ期治療、またアンカースクリューを用いた成人の限局矯正へと発展していくこととなりました。

子供の矯正治療について

お子様は「口呼吸」になっていませんか?

子供の歯列不正の原因には、口呼吸が関係しているといわれています。鼻での呼吸がしづらい状態では口呼吸になり、歯を取り囲む舌や頬、口唇などのバランスが崩れてしまいます。その結果、様々な不正咬合(こうごう)が引き起こされます。
子供の矯正治療は、顎の成長を利用して口呼吸をはじめとする悪習慣を取り除き、健全な歯列へ育成することに重点を置きます。
まずはお子様が口呼吸になっていないかチェックしてみましょう。

口呼吸のチェック

下記のチェックで2つ以上が当てはまれば口呼吸かもしれません。
口呼吸になってしまう原因を取り除くには、実は子供のうちが大切です。というのも、大人になってからでは骨格や舌の癖を改善することが難しくなるからです。

  • 鼻が詰まりやすい
  • 口が開いていることがよくある
  • 姿勢が悪く、前屈みになっている
  • 食べているときに音をたてている
  • 話すときの舌の位置に違和感がある
  • 飲み込むときに舌が前に出てくる
  • 上の歯の形が逆V字型になっている
  • 上顎の天井が高い
  • 扁桃腺が腫れやすく、風邪をひきやすい
  • いびきをかく
  • 寝汗をかく
  • 寝ているときに立ったり座ったりする
  • 睡眠時間が足りているのに、朝から疲れている
  • 中耳炎になりやすい
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子供の顎の骨は成長途中なので、この時期になら狭い顎を広げると同時に歯並びを整えることも可能です。上顎の天井の骨は左右の骨が中央の「正中口蓋縫合」というつなぎ目でくっついています。子供の頃はそのつなぎ目が完全な骨ではなくゼリーのような柔らかい状態で、成長とともに結合部が新しい骨を作りながら堅く結合していきます。

子供の頃に固定式の拡大装置を上顎に装着すると、上顎を左右に引き離す力が作用して上顎を大きく成長させます。同時に歯列が広がるので、歯を並べることにも有利に働きます。上顎の天井が広くなると、その裏にある鼻腔という空気の通り道も広がるので、鼻で呼吸しやすくなり、口呼吸を改善する環境が整います。

治療の流れ

治療の流れとしては、次のようになります。

1. スケルトンタイプの固定式拡大装置を約2ヶ月装着します。週に2回保護者の方に中央のネジを回してもらい、少しずつ上顎を広げます。
2. 上顎は3~4ミリほど広がります。症状によっては10ミリ近く広げることもあります。
3. 3ヶ月から6ヶ月の間拡大装置を装着して、広がった縫合部に骨ができるのを待ちます。同時に、前歯にブレース(ブラケット)を装着して歯並びをそろえます。

こうして骨の成長を利用して顎を広げたり、上下の顎の位置関係を改善したり、歯が正しく生える環境を整える治療を「I期治療」といいます。顎の成長が終了してから、生えそろった永久歯をきちんと並べるための治療を「II期治療」といいます。Ⅰ期治療で顎の骨格や歯列を矯正しても、歯並びの状態によってはⅡ期治療が必要な場合があります。

※非抜歯で矯正することを目的とするものではなく、Ⅱ期治療に移行する際に診断の結果によっては抜歯が必要になることがあります。

矯正治療はいつから始めればいいの?

成長期のお顔の形を整え、正しい機能の回復や成長を手助けするのが小児矯正の役目です。そこで成長に合わせて治療を行うことがとても大切。当院では、小児矯正は少しでも早くはじめた方がよいと考えています。その理由は、早ければ早いほど治療の選択肢が多く、費用も安く済ませられるからです。そこで乳歯の段階でも、歯並びなどに異変を感じたら早めの受診をおすすめしています。

また、糸切り歯が生えてしまうと、成人矯正になってしまうので時間も費用もかかってしまいます。できればその前、具体的には9~10歳までに歯を移動し、歯並びを整える方がよいと考えています。お子様のお口の状態によっても矯正治療をはじめるのに適したタイミングは異なりますので、少しでも気になる点がありましたらお早めにご相談ください。

矯正治療の期間はどれくらいかかるの?

矯正治療の期間は、歯や顎の状態によって異なりますが、お子様の場合は7歳から始められることを目安にお考えいただければと思います。矯正期間中は4~6週間に1回程度ご来院いただき、お口の状態を確認させていただきます。

矯正装置取り外し後について

矯正治療によって歯並びが整ったら矯正装置を取り外します。しかし、そのまま放置すると、せっかく整えた歯が元の位置に戻ってしまいます。これを「後戻り」と呼んでいますが、後戻りを防ぐために行うのが「保定」という処置です。小児矯正の場合は、小学校卒業から第2大臼歯が生える中学2~3年生くらいまで保定装置を装着していただきます。永久歯列が生えそろうまで当院が責任を持って診療いたします。

大人の矯正治療について

アンカースクリューを用いた矯正治療

アンカースクリューと呼ばれる太さ1.3mm、長さ7mm程度の小さなチタン合金製のスクリューを歯ぐきの上から歯を支える骨の一番上層部にある皮質骨というところに埋め込みます。これにより歯と歯をつなげ、お互いが引き合う力を利用して歯の移動を図ります。このアンカースクリューを使うことで歯の水平移動だけでなく、圧下や提出といった3次元的な移動も可能となります。大人の矯正の場合、歯周治療や補綴治療と組み合わせながら最適な咬み合わせの構築を最優先に考えて治療を進めます。
※当院では、舌側(歯の裏側)にブレースを張るリンガル矯正には対応しておりません。

調整について

毎月来院時に行う調整は、矯正の進み具合を確認するだけでなく、外せる装置(ワイヤーなど)を外して衛生士がPMTC(プロによる歯面の機械クリーニング)を行います。また、ブラッシング指導も治療開始時に時間をとっているほか、来院時にも適時行います。

矯正の相談会を行っております

毎月第4日曜日の10:00~12:00
(最終受付11:30 ご予約制)
日程は変更になる場合がございますので「医院お知らせ」をご確認
もしくは医院へお問い合わせくださいませ。

※矯正の相談会は予約制となっております。
 お電話もしくはお申し込みフォームよりお問い合わせください。

お口まわりのお悩みは
「悠デンタルクリニック」にご相談ください

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